AGAコラム
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記事更新日:2024.10.02
AGAの治療を行っているクリニックは数多くあり、「どこのクリニックがおすすめなの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
AGA治療を行っているクリニックを選ぶときに大切なのは、男性型脱毛症の診療ガイドラインに沿った根拠のある治療を行っているかどうかを確認することです。
本記事では、AGA治療を行うのにおすすめのクリニックや、診療ガイドラインで推奨されている薄毛治療法などについて詳しく紹介します。
監修医情報
ナチュラルAGAクリニック 院長 新行内 出
経歴
2013年3月 | 千葉大学医学部卒業 |
---|---|
2013年4月 | がん研有明病院勤務 |
2014年4月 | 東京大学医学部付属病院勤務 |
2015年4月 | 大手AGAクリニックA勤務 |
2017年6月 | 大手AGAクリニックB勤務 |
2021年5月 | ナチュラルAGAクリニック開院 |
資格・所属
AGAは男性型脱毛症や壮年性脱毛症とも呼ばれている進行性の脱毛症で、主に思春期以降の男性にみられます。
AGAを発症した場合、治療しないまま放置しておくとどんどん脱毛が進行するため、気になる場合は早めに対処することが大切です。
治療を始めるのが遅くなると、効果が出にくくなることもあります。
年齢別の発症率は、次の通りです。
年代 | AGAの発症率 |
20代 | 約10% |
30代 | 約20% |
40代 | 約30% |
50代以降 | 40数% |
このように、年齢が高くなるにつれてAGAの発症頻度も高くなります。
なお、AGAではパターン化された脱毛が見られることが特徴です。額の生え際のこめかみに近い部分から脱毛が進行するM字型、頭頂部から進行するO型、前頭部が全体的に後退していくU字型があります。このパターンに当てはまる脱毛が見られる場合は、AGAの可能性が高いといえるでしょう。
AGAの治療法には数多くの種類があります。しかし、なかには根拠が薄いものや使用が推奨されていないものも少なくありません。
クリニックで治療を受ける際は、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」で推奨されている治療を行っているかどうかを確認することが大切です。
このガイドラインには、日本皮膚科学会が推奨するAGAの治療法について記載されています。有効性と安全性が高い治療法が提示されており、治療を行う医師の参考書となるようなものです。治療の指標を定めることで、根拠のある治療を行えるようにと作成されました。
ガイドラインでは、治療法ごとに次の4つの推奨度が割り当てられています。
推奨度A | 行うよう強く勧める |
推奨度B | 行うよう勧める |
推奨度C | 行ってもよい |
推奨度D | 行うべきではない |
この項では、ガイドラインで推奨されている主なAGAの治療法について詳しく紹介していきます。
ガイドラインでの推奨度 | A(行うよう強く勧める) |
作用機序 | Ⅱ型の5αリダクターゼを阻害 |
剤形 | 錠剤 |
フィナステリド(プロペシア)は、Ⅱ型の5αリダクターゼを阻害する薬です。
AGAでは、男性ホルモンの一つであるテストステロンが5αリダクターゼの働きでジヒドロテストステロン(DHT)に変換され、これが脱毛を引き起こします。
フィナステリドは、Ⅱ型の5αリダクターゼを阻害することでジヒドロテストステロンの生成を阻害し、AGAの進行を食い止める薬です。「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」では推奨度Aに分類されており、実際に多くのAGAクリニックで治療に用いられています。
日本では、2005年に厚生労働省により認可を受けました。現在は、世界60か国以上で承認されるほどの規模となっており、AGAの治療には欠かせないものになってきています。
プラセボ(偽薬)とフィナステリドを比較して効果を確認した試験では、服用を始めて6か月後と12か月後の両方でフィナステリドのほうがプラセボよりも脱毛部1cm2あたりの硬毛数が有意に増加していました。また、日本人男性を対象に行った試験で写真撮影による効果判定を行ったところ、1日に0.1mgのフィナステリドを3年間継続して服用した結果、78%の症例で軽度改善以上の効果が確認されています。
ガイドラインでの推奨度 | A(行うよう強く勧める) |
作用機序 | Ⅰ型とⅡ型の5αリダクターゼを阻害 |
剤形 | 錠剤 |
デュタステリド(ザガーロ)は、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」で推奨度Aに分類されている治療薬です。AGA治療薬のなかでも比較的新しい薬として知られています。 こちらは、2015年に厚生労働省によりAGA治療薬として認可されました。
フィナステリドがⅡ型の5αリダクターゼしか阻害しないのに対して、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方の5αリダクターゼを阻害することが大きな違いです。
2種類の5αリダクターゼを阻害する効果があるため、より高い治療効果が期待できるといわれています。4,950名を対象に6~60か月間にわたりデュタステリドの効果を追跡したところ、プラセボを服用したグループよりも有意に毛量増加を示しました。
フィナステリドとの効果を比較した研究もあります。デュタステリドを1日に0.5mg服用するグループとフィナステリドを1日に1mg服用するグループを比較したところ、直径60μm以上の硬毛数では大きな差がなかったものの、全毛髪数と毛直径の増加においてはデュタステリドのほうが優れた効果を示すという結果が出ました。
ガイドラインでの推奨度 | A(行うよう強く勧める) |
作用機序 | 成長期の期間を正常にして髪の毛の成長を促進する |
剤形 | 外用薬 |
ミノキシジルの外用薬も「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」で推奨度Aに分類されている治療薬です。
AGAを発症している方は、毛周期のうち成長期の期間が著しく短くなっています。
健康な髪の毛の場合、成長期は約3~5年ありますが、AGAを発症している方だと1年~数か月ほどにまで短くなってしまうのです。成長期が短くなると、髪の毛は十分に太く長く育つことができません。
ミノキシジルは、毛包を活性化して休止期から成長期への移行を促進し、成長期の期間を正常にすることで発毛を促します。また、血管を拡張させて血流を良くし、毛包に栄養素や酸素が運ばれやすくする効果があることも特徴です。
924名の男性を対象に行った試験では、ミノキシジルの外用薬の有用性も確認されています。2%のミノキシジルの外用薬を使用するグループとプラセボを使用するグループに分けて24週間追跡したところ、ミノキシジルの外用薬のグループでは、脱毛部の総毛髪数が平均20.9本増加したという結果が得られました。
なお、ミノキシジルには飲む薬である錠剤タイプ(ミノタブ)もありますが、こちらは推奨度D(行うべきではない)となっており、積極的には使用されていません。これは、有効性や安全性がまだ十分に検証されていないためです。
ガイドラインでの推奨度 | B(行うよう勧める) |
作用機序 | 毛母細胞の活性化と血行促進による毛髪の成長促進 |
LEDおよび低出力レーザー照射による治療は、2017年度版の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」から追加されました。推奨度は上から2番目のBとなっています。
低い出力のレーザー、またはLEDを頭皮に照射することで、毛母細胞に作用し、毛髪の成長促進が期待できます。
110名の男性を対象に26週間にわたって655nmの低出力レーザーを週に3回使用したところ、照射前よりも1cm2あたりの毛髪数が19.8本増加しました。低出力レーザーでもAGAに対する効果が確認されています。LEDや低出力レーザーには発毛効果を示す十分な根拠があり、さらに副作用も軽微なもので済む傾向があることから、AGA治療への使用が推奨されています。
ガイドラインでの推奨度 | B(行うよう勧める |
植毛術は、AGA治療に対して推奨度Bとされています。ただし、植毛術には自毛植毛術と人工毛植毛術があり、自毛植毛術は推奨度Bであるものの人工毛植毛術は推奨度Dになっていることに注意が必要です。自毛植毛術では、名前の通り自分の髪の毛を脱毛している部分に植毛します。
AGAの影響を受けにくいとされる後頭部の髪の毛を植毛する方法が一般的です。後頭部の毛はジヒドロテストステロンの影響が少なく、移植した後も生着して成長することができます。
自毛植毛術は世界的に広く行われている治療法で、2015年には世界全体で397,048件もの施術が行われました。生着率は82.5%と高い数字を誇っています。一方で、人工毛移植は有害事象が起こりやすいため推奨されていません。生着せずに人工毛が脱落したり、感染症や炎症などのトラブルを起こしたりすることが知られているためです。
また、生着したとしても人工毛が通常の髪の毛のように生え変わることはありません。定期的なメンテナンスも必要になるため、原則として人工毛植毛を行うべきではないとされています。
AGA治療を行っているクリニックは多くありますが、どこを受診しても同じというわけではありません。クリニックによって扱っている治療薬の種類や治療方針などが異なります。
今回は、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」で推奨している治療方法をメインで行っているおすすめのAGAクリニックを5つ厳選しました。おすすめのポイントや治療薬の種類などを紹介しているので、参考にしてみてください。
Oops HAIR(ウープス ヘア)はオンライン診療に特化したAGA専門のクリニックです。
〈ウープス ヘアのおすすめポイント〉
・オンライン診療だから遠方の方でも受診しやすい
Oops HAIRは、オンライン専用のクリニックです。対面診察のクリニックとは違い、予約や再処方は24時間行うことができます。予約は、Oops HAIRの公式LINEアカウントから可能です。診察は5~10分程度で終わるので、忙しい方でも気軽に受診しやすいでしょう。もちろん、オンライン診療なので住んでいる場所を問わず、どなたでも受診できます。
・医学的に効果が証明された国内承認の治療薬を処方
「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」で推奨度Aとなっている、医学的にも効果が証明されたフィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルの外用薬を取り扱っています。海外製の治療薬も取り扱っていますが、品質を重視したい方は国内承認のものを選ぶとよいでしょう。
・AGA診療の実績が豊富な医師が診察
Oops(AGA)で診察を行っているのは、AGA治療の実績豊富な医師です。これまでの実績とノウハウにより、1人ひとりに最適な治療を提案してもらえます。「どのような人が診察しているのか分からない」という不安を抱えることがありません。
Oops(AGA)では、国内承認の治療薬を取り扱っています。ミノキシジルの錠剤も処方してはいますが、国内で承認されていないことがしっかりと記載されているため、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」に準拠した診療を行っているクリニックだといえるでしょう。
決済方法は、クレジットカード、Amazon Pay、GMO後払いが利用できます。過去にOops(AGA)で医師の診察を受けたことがあり、薬による副作用や体調の変化がない場合は薬のみの処方も可能です。
浜松町第一クリニックは、国内正規品ED治療薬及びAGA治療薬を処方しているクリニックです。17年で300万人の処方実績があり、オンライン診療にも対応しています。
〈浜松町第一クリニックのおすすめポイント〉
・厚生労働省認可の治療薬のみを採用
厚生労働省が認可しているフィナステリドとデュタステリド、ミノキシジルの外用薬を採用しています。ミノキシジルの錠剤(ミノタブ)は、扱っていません。ミノタブは厚生労働省に認可されておらず、副作用やリスクが大きいためです。「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」の推奨度に準拠した治療を行っています。
・オンライン診療なら処方薬の郵便局留めが可能
オンライン診療を受けた場合、処方された薬は郵送されます。郵便局留めも対応しているため、AGA治療を行っていることをご家族に知られたくない方でも気軽に利用しやすいでしょう。発送元や内容物の表記名の変更にも対応しており、中身がバレる心配がありません。
・土日祝日も診察を受けられるので忙しい方でも通いやすい
浜松町第一クリニックは年末年始を除き、年中無休です。土日祝日も診察を受けられます。また、平日は20時まで診察を行っているので、仕事帰りの方でも通いやすいでしょう。また、お昼休みや休憩時間を挟まないため、開院時間ならいつでも利用できます。
浜松町第一クリニックは、厚生労働省が承認している薬のみを取り扱うことにこだわっているクリニックです。副作用やリスクが高い未承認の薬は処方していません。安さを売りにするために海外製のAGA治療薬を扱うこともしておらず、治療に対する誠実さが伺えます。
また、在籍している医師は全員男性です。受付にも女性がいないため、男性ならではのお悩みでも相談しやすいでしょう。年末年始を除き年中無休で診察を行っており、お昼休憩も挟まないため、お昼休みや仕事帰りでも気軽に受診できます。
〈ナチュラルAGAクリニックのおすすめポイント〉
・薬に頼らないAGA治療に力を入れている
AGA治療薬の服用を止めると、再びAGAが進行して薄毛が目立つようになります。また、副作用が心配で薬の服用に抵抗がある方もいるでしょう。そのような方のために、ナチュラルAGAクリニックでは「ナチュラルメソッド」を用意しています。薬を一切使うことなく、3,000円から始められる治療です。低出力レーザーを使用し、アデノシンの外用やサプリメントを使用することでAGAを改善に導きます。
・効果がない場合は返金保証あり
治療を開始してから6か月経っても満足のいく効果が出なかった場合は、治療費の一部を返金する保証制度を用意しています。
・オンライン診療にも対応
全国どこからでも受診できるオンライン診療にも対応しています。初診からオンライン診療を利用することが可能です。LINEやWEBで予約し、ZOOMを使って診察をしてもらえます。お支払いは診察終了後にクレジットカードもしくは銀行振込で行えます。診察後は自宅までヘアケア用品や治療薬が郵送されるため、家から一歩も外に出る必要がありません。
ナチュラルAGAクリニックでは、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」で推奨度Aとなっているフィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルの外用薬を扱っています。薬を使わない治療をしたい方向けに、低出力レーザーやサプリメントにも対応していることが特徴です。
科学的根拠に基づいて厳選した、シャンプーと育毛剤も取り扱っています。問診の際は、視診に加えてマイクロスコープを使用し一つひとつの毛穴をしっかり観察しているため、一人ひとりの状態に合わせたオーダーメイドの治療プランを提案できます。
銀座ベレアージュクリニックは、オンライン診療にも対応しているクリニックです。初診の方でも電話するだけですぐに診察を受けられます。来院不要で薬を自宅まで郵送してもらえるため、遠くにお住まいの方でも気軽に受診できるでしょう。
〈銀座ベレアージュクリニックのおすすめポイント〉
・男性スタッフのみが対応
銀座ベレアージュクリニックでは、医師はもちろん院内にいるスタッフも全員男性です。プライバシーに配慮して、女性スタッフは配置していません。「女性がいると気まずい」「相談しづらい」と感じる方でも、周りの目を気にすることなく受診できるでしょう。
・事前予約不要で受診できる
事前予約は不要で、受診したいと思ったその日にすぐ診察を受けられます。オンライン診療も行っており、こちらも電話1本ですぐに診察を受けることが可能です。診察後、薬は自宅まで郵送しているため外に出る必要はありません。オンライン診療は全国から受けられるため、どこにお住まいの方でも受診できます。
・正規品のみを取り扱っている
銀座ベレアージュクリニックでは、正規品の治療薬のみを採用しています。正規品とは、厚生労働省から認可を得た正規流通している薬です。どこの製薬企業が製造したものか分からないもの、海外製のものは取り扱っていません。不純物が混入していたり有効成分が規定通り入っていなかったりするリスクがないため、思わぬ副作用が起こることもないでしょう。
取り扱っているのは、各製薬メーカーのホームページにも記載がある正規品のみです。日祝は休診となりますが、土曜日も診察を行っているので仕事をしながらでも受診しやすい環境が整っています。
新宿ウエストクリニックは、1986年に創業した歴史あるクリニックです。長年にわたりAGA治療を行ってきた経験と知識を兼ね備えた医師が治療にあたります。
〈新宿ウエストクリニックのおすすめポイント〉
・男性専門のクリニック
新宿ウエストクリニックは、男性患者のみを対象としたクリニックです。医師を含めスタッフも男性しかいません。そのため、人目を気にすることなく相談ができます。薬も院内処方となっているため、薬局に処方箋をもっていく手間は不要です。その場で処方してもらえるので、男性以外の方と接触せずに済みます。
・年中無休、予約不要で診察
どなたでも気軽に足を運べるように、年中無休で診察を行っています。平日は20時まで診察を行っているので、仕事帰りでも通いやすいでしょう。土日祝日でも診察を受けられます。また、予約は不要です。受診したいと思ったそのときにいつでも受診できます。もちろん、予約をして時間を押さえておくことも可能です。公式サイトから予約と問診票の入力ができます。
・オンライン診療にも対応
スマートフォンやタブレット、パソコンなどがあればオンライン診療を受けることもできます。専用のアプリをダウンロードする必要がないのもポイントです。わずらわしい手間をかけることなく、簡単にオンライン診療を受けられます。対象エリアは全国のため、新宿まで距離がある方でも問題ありません。スマートフォンやパソコンをお持ちでない方、使い方が分からない方は電話で診察を受けられる「らくらくオンライン処方」もあります。
なお、新宿ウエストクリニックではミノキシジルの錠剤(ミノタブ)は取り扱っていません。錠剤は日本で未承認のため、外用薬のみを扱っています。厚生労働省承認薬のみを扱うことにこだわっているクリニックです。
AGAの治療は数日や数週間で終わるものではありません。少なくとも半年程度は治療を続ける必要があるため、クリニック選びはとても大切です。信頼できるクリニックか、続けやすい費用で治療ができるかなどを基準に選ぶのをおすすめします。
AGA治療は、日本皮膚科学会が作成している「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」の内容に沿って行われることが一般的です。
しかし、クリニックによっては独自の治療法を確立していたり、ガイドラインで推奨されていない医薬品を当然のように使用していたりすることも珍しくありません。
「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」は、多くのエビデンスをもとに作成されたものであり、診療のベースとなるものです。信頼できるクリニックかどうかを見極めるためには、このガイドラインに沿った診療を行っているかどうかを確認することが欠かせません。
AGA治療は長い期間をかけて行うもののため、治療を継続できる価格帯かどうかはクリニックを選ぶ際の重要なポイントです。
しかし、安ければ安いほど良いわけではありません。なかには、海外製の治療薬を処方して治療費を安くしているケースもあります。
国内で承認された治療薬を使っており、なおかつ費用がきちんと提示されているかをチェックしましょう。
AGA治療薬の相場は以下の通りとなっています。
治療薬の種類 | 1か月分あたりの相場 |
プロペシア | 7,500~10,000円 |
フィナステリド(ジェネリック) | 4,000~6,000円 |
サガーロ | 9,500~11,000円 |
デュタステリド(ジェネリック) | 7,000~9,000円 |
ミノキシジルの外用薬 | 3,500~8,000円 |
ただし、クリニックによって取り扱いをしている治療薬の製造メーカーが異なる点や、薬代に加えて「診察費用」「検査費用」などが別途かかるケースがある点について注意しましょう。
忙しい方でもスケジュールを圧迫することなくAGA治療を行うためには、オンライン診療を活用するのがおすすめです。オンライン診療なら、自宅にいながら診察から薬の受取まで完結します。
頭皮の状態を直接目で見てもらえないというデメリットはありますが、オンライン診療に対応しているクリニックなら、日本全国どこにお住まいの方でもクリニックを自由に選んで受診できます。交通費や時間を節約したい方は、オンライン診療に対応しているかも確認しましょう。
AGAを発症する主な原因は、男性ホルモンの影響です。しかし、そのほかの要因も薄毛を進行させるといわれています。ここでは、AGAの原因として考えられるものを詳しく紹介します。
男性ホルモンの一つであるジヒドロテストステロンは、AGAの発症と深く関わっています。ジヒドロテストステロンが男性ホルモン受容体と結合すると、毛母細胞の増殖を抑制するTGF-βやDKK1などが誘導されてしまうのです。
年齢が高くなるほど、AGAの発症率も高くなります。これは、加齢によって毛母細胞の活性が低下してしまうためです。毛母細胞は、毛乳頭からの働きかけによって細胞分裂し、髪の毛を成長させます。
ただし、毛母細胞にも寿命があり、永遠に髪の毛を作り出せるわけではありません。毛母細胞の寿命がくるとAGA治療の効果が出にくくなるため、早めに治療を受けましょう。
AGAの発症には、遺伝も関係しています。これまでに「母方の父親が薄毛だと遺伝する」と聞いたことがありませんか?実はAGA発症に関わっている遺伝子はX染色体上に存在します。X染色体は女性から受け継ぐもののため、母方の父親が薄毛だと遺伝する可能性があるのです。母方に薄毛の人がいなくても、父親の薄毛が遺伝するケースもあります。
AGAは主に男性ホルモンによる影響を受けて発症します。そのため、生活習慣の影響はさほど大きくありません。しかし、食事バランスが偏っていたり睡眠不足の状態が続いたりすると、髪の毛の成長に影響を及ぼす可能性があります。生活習慣が乱れている場合、AGA治療と同時に見直すことをおすすめします。
AGA治療に関してよくある質問と回答を紹介します。
先発医薬品もジェネリック医薬品も効果は同じです。ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ成分を使っており、効果はもちろん安全性も同等に作られています。
ジェネリック医薬品は、新薬(先発医薬品)と同じ有効成分を使っており、品質、効き目、安全性が同等なおくすりです。厳しい試験に合格し、厚生労働大臣の承認を受け、国の基準、法律に基づいて製造・販売しています。さらに、製品によっては、服用しやすいように大きさや味・香りなどを改良したジェネリック医薬品もあります。新薬に比べ開発費が少ないために、新薬より低価格なおくすりです。
ジェネリック医薬品ってどんなおくすり?
添加物は違うものが使われていることもありますが、効果に違いはありません。
フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルの外用薬では主に次のような副作用が報告されています。
治療薬の種類 | 主な副作用 |
フィナステリド | 性欲減退、勃起機能不全、射精障害、精液量減少、無精子症など |
デュタステリド | 性欲減退、勃起機能不全、射精障害、頭痛、腹部不快感、精巣痛など |
ミノキシジル外用薬 | 皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、頭痛、気が遠くなる、めまいなど |
個人輸入するのは控えましょう。AGA治療薬は個人輸入もできますが、思わぬ副作用や健康被害が出る恐れがあるのでおすすめできません。AGA治療薬ではありませんが、ED治療薬の個人輸入で健康被害が出たとの報告が厚生労働省から出されています。