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    AGAコラム

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    【医師監修】ミノキシジルの副作用を解説:効果的な対処法は?

    記事作成日:2024.05.03
    記事更新日:2024.06.15

    監修医情報

    新行内 出

    ナチュラルAGAクリニック 院長新行内 出

    経歴

    2013年3月 千葉大学医学部卒業
    2013年4月 がん研有明病院勤務
    2014年4月 東京大学医学部付属病院勤務
    2015年4月 大手AGAクリニックA勤務
    2017年6月 大手AGAクリニックB勤務
    2021年5月 ナチュラルAGAクリニック開院

    資格・所属

    • 日本美容皮膚科学会 正会員
    • 日本抗加齢医学会 正会員

    ミノキシジルとは?

    ミノキシジルとは、元々は高血圧治療薬として開発され、その副作用として毛髪の成長が見られたことから、現在では主にAGA治療薬として使用されている薬の一つです。ミノキシジルは、血管を拡張させることで血流を改善し、毛母細胞に栄養を届ける効果があります。これにより、毛母細胞が活性化し、抜け毛を防ぎ、発毛を促す働きを持っています。ミノキシジルは、塗り薬として頭皮に直接塗布する形と、飲み薬として内服する形があり、それぞれ効果や副作用、リスクが異なります。また、他の治療との併用で効果がさらに期待できます。ミノキシジルの副作用が心配な場合には、ミノキシジルを使わない治療法を検討することもできます。この記事では、これらについて詳しく解説します。

    ミノキシジル内服薬の副作用・リスクについて

    ミノキシジルを内服薬として使用する場合には、外用薬とは異なる副作用やリスクがあります。まず、ミノキシジルの内服薬は国内未承認薬であり、誤った用法や過剰摂取により健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。頭髪のみならず全身の体毛増加や手足のむくみ、動悸・息切れなどの副作用が報告されております。また、重篤な場合には肝機能障害、さらには心疾患などのリスクもあります。初期脱毛も外用薬と同様に、内服薬の副作用として起こる可能性があります。これらの副作用は個人差があり、全ての人に現れるわけではありませんが、使用にあたっては十分な知識と理解が必要です。

    ミノキシジル内服薬は未承認薬である

    ミノキシジル内服薬の使用には注意が必要です。なぜなら、ミノキシジル内服薬自体は未承認薬であるため、その効果や安全性については十分に確認されていないからです。未承認薬とは、医薬品としての効果や安全性が確認されていない薬物のことを指します。これは、臨床試験が十分に行われておらず、副作用のリスクが完全に把握されていない可能性があるため、厚生労働省で認可されていないということです。医師が未承認薬を処方する際には、そのリスクを患者に十分に説明し、患者の同意を得る必要があります。実際には日本の多くのクリニックでこうしたリスクを患者に伝えることなく処方されている現状があります。ナチュラルAGAクリニックでは、ミノキシジル内服薬を新規の患者様にお出しすることはなく、内服薬に頼らない治療を行っています。

    多毛症

    多毛症は、全身の毛が過剰に生える状態を指します。ミノキシジルは血管拡張作用を持つことから、皮膚の血流を増加させ、毛髪の成長を促進します。しかし、飲み薬としてミノキシジルを摂取すると、頭皮だけでなく血流にのって全身に成分が運ばれ、結果的に全身の体毛が増加する可能性があります。具体的には、顔や胸、腕、足などにムダ毛が増えることが多いです。

    この多毛症の副作用は、薬の服用を中止すれば改善されることが多いですが、男性・女性を問わずあまり嬉しくない副作用と言えるかもしれません。全身脱毛をすることは一つの対策ですが、全身脱毛を行っていても多毛症が発生することがあり、脱毛の速度が追いつかないこともあるので注意が必要です。

    手足や顔のむくみ

    ミノキシジルの内服薬の副作用として、手足や顔のむくみが起きることがあります。これは、ミノキシジルが本来血管拡張薬として開発され、血管を広げて血流を改善する作用があるためです。この血管拡張作用により、体液が血管外の体組織に溜まってしまう状態、いわゆる「水分貯留」が起こります。その結果、手足や顔がむくんでしまうのです。

    薬の服用を中止すれば自然と解消されることがほとんどですが、ミノキシジルを飲み続けている間はむくみが続く可能性があります。むくみが長期間続く場合や、他の症状(例えば動悸や息切れ)と併発している場合には、心臓に負担がかかっている可能性があるので注意が必要です。ミノキシジルによるむくみは、高血圧や心臓病などの持病がある方にとっては重大なリスクとなるため、ミノキシジルの内服薬を服用する前には必ず医師の診察を受けてください。

    むくみの副作用が生じた場合はミノキシジルの量や頻度を減らす、内服を中止するなどの対策が必要です。

    動悸・息切れ

    ミノキシジルの内服薬は、動悸や息切れを引き起こす可能性があります。これらの症状は、ミノキシジルが血管を拡張させる働きを持つために起こります。具体的には、血管が拡張されることで心臓がより多くの血液を送り出さなければならなくなり、その結果として心臓に負担がかかり動悸や息切れを感じるようになるのです。

    症状の出方としては、椅子に座ってゆっくりしている時や夜ベッドで横になった時に動悸を感じることが多いようです。また、少し動いただけで息切れが生じることもあります。これらの副作用が現れた場合、まずは服用を中止し医師に相談してください。特に、既に心臓病を抱えている方がこういった症状を感じる場合は、心臓への負担が大きくなっている可能性があるため注意が必要です。動悸・息切れが生じた場合はミノキシジルの量や頻度を減らす、内服を中止するなどの対策が必要です。

    また、ミノキシジルの内服薬は血圧を下げる作用もありますので、既に高血圧に対して降圧剤を服用している方は相互作用により血圧が急激に下がる危険性があります。ミノキシジルの血圧を下げる作用はとても高い訳ではありませんが、概ね5-10mmHgくらい下がる可能性があると言えるでしょう。

     

    肝機能障害

    ミノキシジルの内服薬の副作用として、肝機能障害が挙げられます。肝機能障害とは、肝臓の働きが低下した状態を指し、重篤な場合には肝臓の機能が全面的に低下する肝不全となり、生命に危険を及ぼすこともあります。ミノキシジルを内服した場合には、血液検査で肝酵素の異常上昇や、場合によっては黄疸(肌や目の白い部分が黄色くなる)などの副作用が現れることがあります。また、ミノキシジルを内服する前には、肝機能が正常であることを確認するための検査が必要です。内服を開始した後にも、肝機能障害が生じていないか1〜数ヶ月おきに定期的にチェックする方が良いでしょう。個人輸入でミノキシジルを内服することの危険性の一つが、こうした副作用のチェックができないことですので、個人輸入でミノキシジルを使用することは避けましょう。

    肝機能障害の副作用が生じた場合は、ミノキシジルの内服を中止する必要がありますので、必ず定期的な血液検査を行うようにしてください。

    心臓疾患

    ミノキシジル内服薬の副作用として、心疾患のリスクが挙げられます。心臓に病気を持つ方や、高血圧、糖尿病、不整脈などの既往の健康問題がある方は、特に注意が必要です。このような方々がミノキシジルを内服すると、心疾患の症状が悪化する可能性があるので注意が必要です。また、副作用としては動悸や息切れが報告されていますが、これらが持続し、体調不良が続く場合は、心臓に問題が発生している可能性もあります。

    程度にもよりますが、心臓疾患をお持ちの方はミノキシジルの内服を使用することはリスクを伴います。ナチュラルAGAクリニックではミノキシジルの飲み薬を使用せずAGA治療を行っていますので、こうした副作用が心配な方はぜひ無料カウンセリングにお越しください。

    腎機能障害

    ミノキシジルの内服薬による副作用の一つに、腎機能障害があります。腎臓は体内で血液を浄化し、余剰な水分や老廃物を体外に尿として排出する重要な役割を果たしています。ミノキシジル内服薬を使用すると、一部のユーザーは腎臓の機能が低下し、体内に老廃物が蓄積する可能性があります。これにより体内の水分バランスが乱れ、浮腫などの症状を引き起こすことがあります。

    また、腎機能障害は血液中の水分や電解質のバランスを崩す可能性があり、これが重度の場合には心臓疾患を引き起こす可能性もあります。特にミノキシジルは血圧を下げる作用がありますが、これが腎機能障害と相まって血圧が適切に調節できなくなることもあるため注意が必要です。

    腎臓疾患がある方や高齢者は、副作用のリスクが高まる可能性があるため、より注意深い対応が求められます。必ず医師と相談の上、治療を開始するようにしてください。

    初期脱毛

    ミノキシジルの内服薬を使用する際に起こる可能性がある副作用の一つが初期脱毛です。これは、薬の効果が発揮されてヘアサイクルが正常化する過程で、一時的に毛が抜ける現象を指します。治療初期に薬によって毛根が刺激され、休止期や退行期の毛が一斉に抜けるため、薬を始めてから2週間〜1ヶ月半くらいで抜け毛を増えることがあります。しかし、これは毛髪のサイクルが正常化し、新しい毛髪が健康的に育つための過程と考えられていますので悪いサインではありません。初期脱毛は長くても1ヶ月半くらいで治ることがほとんどです。また、すべての人に起こるわけではなく、見た目にすごく薄くなるほどの初期脱毛は少ないので過度な心配はいらないと思います。

    初期脱毛の副作用が起きたとしても基本的には対策は必要なく、治療を継続することが大事です。ただし、初期脱毛以外の原因で抜け毛が生じている可能性を除外するために必ず医師の診察を受けるようにしてください。

    ミノキシジル外用薬の副作用について

    ミノキシジルを外用薬として使用する場合には、直接皮膚に塗布するため、皮膚に直接影響を及ぼす可能性があります。その一例として、頭皮のかゆみや発赤が挙げられます。これは、ミノキシジルが皮膚に刺激を与え、一時的な炎症反応を引き起こすことが原因となります。また、頭痛やめまいといった副作用も起こることがあり、これは主にミノキシジルが血管を広げ血流を増加させる作用によるものです。さらに、フケが出ることもあります。これはミノキシジルが皮膚の新陳代謝を促すため、古い角質が剥がれ落ちてフケとなるためです。また、ミノキシジル内服薬と同様に初期脱毛も可能性があり、これは新しい毛が成長する過程で一時的に既存の毛が抜ける現象です。

    頭皮のかゆみや発赤

    ミノキシジルの外用薬には、頭皮のかゆみや発赤といった副作用が起きることがあります。これらの症状は、肌が薬剤に反応し、皮膚炎を起こしている状態です。一部の人にはアレルギー反応として、頭皮のかゆみや発赤が出ることもあります。かゆみや発赤が強い、または長時間続く場合は、使用を中止し、医師に相談することをお勧めします。頭皮の状態によっても副作用の出方は異なり、乾燥肌や敏感肌の人は特に注意が必要です。

    かゆみや発赤の副作用が出た場合、同じミノキシジル配合の外用薬でも、商品によってかゆみが生じたりしなかったりすることがあります。これは、ミノキシジル以外の成分(溶剤など)に反応してかゆみや赤みが生じているためですので、例えば市販のリアップでかゆみが出たとしても、他のミノキシジル外用薬では大丈夫ということもありますので、色々と試してみてもいいかもしれません。どの商品を使ってもかゆみが出る場合はミノキシジルの成分自体にアレルギーが出ている可能性が考えられます。また、使用頻度を減らすとかゆみや赤みが減少することも多いので、かゆみが出ない程度に減らして使うことを検討してもいいかもしれません。

    頭痛やめまい

    ミノキシジルの外用薬における副作用の一つとして、頭痛やめまいが起きることがあります。これは薬剤が体内に吸収され、血管を拡張する作用が強く出た結果、血流が促進されて発生する場合があります。特に頭痛は、ミノキシジルを頭皮に塗布した際に感じることが多く、使用開始後すぐに発生することもあります。これは一時的なものであることが多く、体が薬剤に慣れると自然と収まることが一般的です。

    一方、めまいは使用量が多すぎる、あるいは長時間にわたって使用することで起こる可能性があります。これは血圧低下を招くことが原因で、特に立ち上がる時や長時間立っている時に感じやすい症状です。このような症状が出た場合、すぐに使用を中止し医師に相談するようにしてください。

    頭痛やめまいの副作用が生じた場合はミノキシジル外用薬の頻度や量を減らすことで改善することがありますので、医師と相談の上、使用方法を変更しても良いでしょう。

    フケ

    ミノキシジルの外用薬で、頭皮に白い粉状のフケが発生することがあります。これは、頭皮が乾燥することで皮膚の新陳代謝が活発化し、角質層が過剰に剥がれ落ちる現象を指します。フケが発生すると、見た目にも悪影響を及ぼすだけでなく、かゆみを伴うこともあります。

    フケの副作用が出てしまった場合は、ミノキシジルの使用量を減らしたり、使用を一時的に中断したりすることで症状が改善することがあります。また、頭皮の保湿に努める、シャンプーを変えるなどの生活習慣の見直しも有効です。

    初期脱毛

    ミノキシジルの使用初期には「初期脱毛」と呼ばれる現象が起こることがあります。これは、ミノキシジルが毛乳頭細胞の成長を促進し、新しい髪の毛が早く生えてくる過程で、古い髪の毛が抜け落ちる現象を指します。初期脱毛は、効果が現れ始める証拠とも言えるのですが、抜け毛が増えて心配になる方もいらっしゃいます。一般的には、ミノキシジルを使用開始してから2週間〜1ヶ月後くらいに起こり、1ヶ月半くらいで自然に収まることが多いです。当院の経験では約半数くらいの方が初期脱毛を自覚しますが、残りの半数の方は初期脱毛は起こりません。また、見た目にすごく薄くなるほど抜けることは少ないので、過度に心配する必要はないかもしれません。

    初期脱毛が起きたとしても基本的には対策は必要なく、治療を継続することが大事です。ただし、初期脱毛以外の原因で抜け毛が生じている可能性を除外するために必ず医師の診察を受けるようにしてください。

    ミノキシジルは内服薬と外用薬、どちらが効果的?

    ミノキシジルの内服薬と外用薬のどちらが効果的か、比較した研究は多くないため、現時点でどちらが効果的と結論づけることは難しいです。外用薬、内服薬ともによく効く人とそうでない人がおり、個人差があります。

    2017年に発行された日本皮膚科学会のAGAガイドラインでは、ミノキシジル外用薬は男性・女性ともに効果と安全性が実証されているため「使用を強く勧める」Aランクとなっていますが、ミノキシジルの内服薬は「行うべきではない」Dランクとなっています。これはミノキシジルの内服薬には肝機能障害や多毛症などの副作用があり、安全性の実証が弱いためとされています。

    こういった副作用のリスクと効果を天秤にかけたうえで、医師と相談して治療方針を決定することが望ましいでしょう。

    ミノキシジルと他の治療薬の併用

    ミノキシジルは、単体でも十分な効果を発揮しますが、他の治療と併用することで一層の効果を期待できます。特に、低出力レーザー治療やフィナステリドとの併用が一般的です。低出力レーザー治療は、毛髪の成長を促進し、ミノキシジルの効果を補完します。また、フィナステリドはAGAの治療に用いられる飲み薬で、ミノキシジルと併用することで互いの効果を高めます。

    低出力レーザー治療との併用

    ミノキシジルと低出力レーザー治療を併用すると、AGA治療の効果が向上することが知られています。低出力レーザー治療は、出力の低いレーザー光線を頭皮に照射し、毛母細胞の活性化を促進することで髪の成長を刺激します。また、血流を改善することで栄養素の供給を促進し、健康的な発毛を促します。一方、ミノキシジルは血管を広げ、成長因子を分泌することで発毛を促します。これらの治療法を併用することで、髪の成長をさらに促進し、薄毛の改善を期待することができます。ある研究では、ミノキシジル外用薬単体では80%程度だった有効性が、低出力レーザーとミノキシジル外用薬を併用することで100%の有効性となったことが報告されています。2017年の日本皮膚科学会AGAガイドラインでも「行うよう勧める」というB評価で高評価を得ています。

    低出力レーザー治療は副作用の頻度が極めて低いため、副作用が心配な方にとって良い治療の選択肢となります。また、男性・女性ともに推奨される治療で、多くの方に良い適応があります。

    フィナステリドとの併用

    ミノキシジルとフィナステリドを併用すると効果が改善することが知られています。フィナステリドはAGAの治療薬の一つで、強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンを阻害することで髪の成長を促進します。ミノキシジルとフィナステリドを併用することで、それぞれの効果を相乗させることが期待できます。

    フィナステリドは性欲減退や勃起不全といった性的な副作用が報告されています。また、フィナステリドには肝機能障害を起こすリスクもあるため、ミノキシジル内服と併用する場合には更なる注意が必要で、定期的な血液検査を行うことを推奨します。

    また、フィナステリドは長期間の服用が必要な薬であり、ミノキシジルとの併用によって効果が早期に現れるわけではありません。忍耐強く続けることが大切です。
    フィナステリドは女性には使用しない薬ですので、女性の場合は異なる治療を検討してみてください。

    まとめ

    この記事では、AGA治療薬として広く知られるミノキシジルについて詳しく解説しました。ミノキシジルの内服薬と外用薬の違い、それぞれの副作用、そして他の治療薬との併用について深く掘り下げました。ミノキシジル内服薬の副作用としては、多毛症や手足や顔のむくみ、動悸・息切れ、肝機能障害、心臓疾患、腎機能障害、初期脱毛などがあります。一方、ミノキシジル外用薬の副作用としては、頭皮のかゆみや発赤、頭痛やめまい、フケ、初期脱毛などがあります。また、内服薬と外用薬のどちらが効果的かについても触れました。さらに、ミノキシジルと低出力レーザー治療やフィナステリドとの併用についても解説しました。

    ミノキシジルの副作用についてよく知り、リスクと効果を天秤にかけた上で治療を行うことが重要です。また、副作用が心配な場合にはミノキシジル以外の治療を検討してみてもいいかもしれません。

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