
AGAコラム
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記事更新日:2025.06.08
リアップリジェンヌは薄毛や抜け毛に悩む女性のための発毛治療薬として広く使われていますが、「やめるとどうなるのか?」という不安はつきものです。この記事では、リアップリジェンヌをやめると抜け毛が増えるのか、または再発する可能性があるのかといった疑問を、医師の解説を交えて詳しく探ります。さらに、副作用が理由で使用をやめたくなるケースについても、初期脱毛や体毛増加、動悸・むくみなど具体的に紹介します。リアップリジェンヌをやめるときの選択肢や注意点も詳しく解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
監修医情報
ナチュラルAGAクリニック 院長 新行内 出
経歴
2013年3月 | 千葉大学医学部卒業 |
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2013年4月 | がん研有明病院勤務 |
2014年4月 | 東京大学医学部付属病院勤務 |
2015年4月 | 大手AGAクリニックA勤務 |
2017年6月 | 大手AGAクリニックB勤務 |
2021年5月 | ナチュラルAGAクリニック開院 |
資格・所属
リアップリジェンヌは、大正製薬発売の女性専用のミノキシジル1%外用薬です。ミノキシジルは毛髪の成長を促進する成分で、女性型脱毛症(FAGA)による薄毛に効果があります。男性用のリアップX5はミノキシジルを5%含んでおり、女性用のリアップリジェンヌとは異なる濃度設定がされています。女性には低濃度の1%が安全かつ効果的であるとされているため、リアップリジェンヌは女性のために特別に処方されています。
ミノキシジルは、血管拡張作用を持つ成分です。頭皮に塗布すると、毛包周辺の血流が促進され、毛根に栄養が行き渡りやすくなります。これにより、毛母細胞の活性化が促され、新しい髪の毛の発毛をサポートします。また、ヘアサイクルの成長期を延長させる働きもあり、既存の髪の毛をより長く、太く育てる効果が期待されます。これに伴って抜け毛も治まることが期待されます。
リアップリジェンヌは、主成分のミノキシジルが毛根を活性化し、発毛を促進します。特に、女性型脱毛症(FAGA)と呼ばれる症状に対して有効です。FAGAは、女性ホルモンの変化や遺伝的要因などが原因で、頭部全体の髪が徐々に薄くなる状態を指します。ミノキシジルは、このFAGAによる薄毛に対して発毛を助ける効果があります。
リアップリジェンヌをやめると、その効果は徐々に失われ、3〜6ヶ月で元の状態に戻ることが多いです。これは、ミノキシジルが頭皮に作用している間のみ発毛が促進されるため、使用をやめると毛根への刺激がなくなり、通常の脱毛サイクルに戻るからです。継続的な使用が求められるのはこのためであり、途中でやめると再び薄毛が進行する可能性があります。やめることを検討する際は、代替策を考慮することが重要です。
リアップリジェンヌの使用をやめると、多くの場合、髪の状態は使用前の状態に戻ると考えられます。ただし、長期間使用を続けている場合には、使用中にも毛根が徐々に弱まっている可能性があるため、場合によっては以前よりも薄毛が進行してしまうこともあります。そのため、使用中止後に髪の状態が大きく変わることがあるため、徐々にやめたり代替策を考えることも選択肢です。
リアップリジェンヌで効果が期待されると同時に、副作用が発生することもあります。これらの副作用が理由で、使用を中断したくなるケースも少なくありません。
リアップリジェンヌの使用によってかゆみや赤みが生じることがあります。特に敏感肌の方は注意が必要です。かゆみや赤みが軽度であれば、保湿クリームなどで対処することが可能ですが、症状が続く場合や悪化する場合は、使用を中止し、専門の医師に相談するようにしてください。
初期脱毛は、ミノキシジルを開始した後に一時的に抜け毛が増える現象で、古い毛が抜け、新しい健康な毛が生える準備段階と考えられます。一般的にはリアップリジェンヌの使用開始から2週間から1ヶ月半の間に起こり、ミノキシジル使用者の約20%に見られるという報告があります。一時的に抜け毛が増えることがありますが、見た目に大きな変化をもたらすほどではないことが多いです。初期脱毛は一時的なものであり、継続的に使用することで発毛を実感できることが多いため、初期脱毛を理由に使用を中止するべきではありません。ただし、初期脱毛が長引く場合や不安がある場合は、専門家に相談することをお勧めします。
体毛増加はミノキシジルの使用に伴う副作用の一つです。比較的濃度の薄いミノキシジル1%を含有するリアップリジェンヌでは体毛増加は起こりにくいですが、濃度が高い5%の男性用ミノキシジルでは特に女性において体毛が増えるケースが見られることがあります。これは、ミノキシジルを塗布した場合でも少量は血液に吸収され、体の他の部位にも影響を及ぼすためです。また、ミノキシジルを内服する場合、この副作用はさらに頻発します。内服薬は全身に作用するため、体毛が増えるリスクが高まります。体毛増加は使用を中止すれば元に戻ることが多いですが、気になる場合は医師に相談することをお勧めします。
リアップリジェンヌは動悸やむくみを引き起こす可能性があります。ミノキシジルは血管拡張作用を持ち、血流を改善することで発毛を促進しますが、一部の人においてはこれが心拍数の上昇や体液の貯留を招くことがあります。このため、使用中に動悸やむくみを感じた場合、すぐに専門医に相談することが重要です。
リアップリジェンヌの長期使用に対する不安を持つ方も少なくありません。長期的な副作用として、頭皮以外の体毛増加や動悸、むくみなどが心配されます。また、治療継続に伴う費用の増加も負担になるかもしれません。しかし、使用をやめると元の状態に戻ってしまうのではないかという不安も拭えません。このように、効果を持続するために続けるべきか、副作用のリスクや経済的な負担を避けるために中止すべきか、使用開始前にしっかりと情報を収集し、計画的に利用することが推奨されます。
リアップリジェンヌを減薬したい場合、突然やめると抜け毛が急に増える恐れがあります。そのため徐々に使用頻度を減らす方が影響を抑えられるかもしれません。例えば、毎日の使用を隔日や週に数回に減らすことで、体が新しい環境に適応しやすくなります。しかし、FAGAは進行性の疾患であるため、減薬後も症状が悪化するリスクがあることを念頭に置く必要があります。さらに、薄毛の進行を抑えるために、他の治療法や生活習慣の改善も検討する価値があります。ストレス管理や栄養バランスの取れた食事、適度な運動などを行って、減薬によるリスクを最小限に抑え、健康的な毛髪を維持するようにしましょう。
薬をやめたい人にとって、発毛治療の選択肢は広がりつつあります。近年、注目されているのが、低出力レーザー療法(LLLT)などの非薬物治療です。
このように近年、薬を使わずに発毛治療を行う選択肢は増えています。リアップリジェンヌをやめるときにはこのような代替の治療を行うと髪の毛の健康を保つことができるかもしれません。
薄毛の進行を抑えるためには、まず髪の状態を正確に把握することが大切です。薄毛の原因が一時的なものであればリアップリジェンヌをやめても薄毛が進行する可能性は低いですが、FAGAなどの進行性の薄毛であればリアップリジェンヌをやめると薄毛が進行する可能性があります。また、薄毛の進行度によっては、あまり進行していない場合にはリアップリジェンヌをやめても悪化の程度は少ないかもしれませんが、薄毛が進行している場合にはより悪化のリスクがあります。まずは現在の薄毛の状態を理解し、個々の状況に応じた対策をとる必要があります。
リアップリジェンヌの使用を中止する際には、まずは計画を立てることが重要です。突然やめると、効果が失われや薄毛が再発する可能性があります。まずは医師や皮膚科専門家に相談し、他の代替治療の選択肢を検討することをお勧めします。例えば、低出力レーザー治療やマイクロニードリングといった非医薬品の治療法があります。専門家の指導を受けながら、個々のニーズに適した方法を選び、継続的な頭皮ケアを行うことで、髪の健康を維持しましょう。さらに、生活習慣の見直しやストレス管理も、薄毛改善に寄与する重要な要素です。これらの要素を考慮し、総合的なアプローチを通じて、長期的なヘアケアプランを策定することが大切です。
リアップリジェンヌをやめると抜け毛が増え、薄毛が進行する可能性があります。リアップリジェンヌをやめることを考える際には、自分の薄毛や抜け毛の状況に応じた選択をすることが大切です。やめる際には、医師に相談しながら他の治療法を検討するのも一つの手です。大切なのは、焦らずに自分に合った方法を見つけることです。
ナチュラルAGAクリニックでは低出力レーザーをはじめ、薬を使わないAGA治療を行っています。髪の悩みをお持ちの方はぜひお気軽に無料カウンセリングでご相談ください。