【医師監修】フィナステリド（プロペシア）の副作用の確率は？

フィナステリド（プロペシア）とは？ 

フィナステリドは、男性型脱毛症（AGA）の治療薬です。「プロペシア」はフィナステリドを主成分とする商品名で、同じ成分を含むジェネリック医薬品も存在します。ここでは薬の総称としてフィナステリドの副作用について解説します。

副作用の種類と原因

フィナステリド（プロペシア）の代表的な副作用には、性機能障害（性欲低下、勃起不全）、精液の質低下、抑うつ症状、無気力、肝機能障害などが挙げられます。これらの副作用の原因は、フィナステリドがテストステロンをジヒドロテストステロン（DHT）に変換する酵素である5αリダクターゼⅡ型を阻害することにより、男性ホルモンバランスが崩れることにあります。特に性機能障害は、DHTの減少により性欲や勃起機能が影響を受けると考えられています。その他、治療開始後2ヶ月以内に抜け毛が増える初期脱毛が起こることもあります。

フィナステリドの副作用について詳しくはこちらもご参照ください。

AGAコラム

2024.05.16

【医師監修】フィナステリドの効果と副作用を解説

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フィナステリドとはフィナステリドは、男性型脱毛症(AGA)や前立腺肥大症の治療に広く用いられる医薬品です。その効果は科学的に証明されており、世界中で多くの男性がフィナステリドによる治療を受けています。しかし、その一方で副作用や使用上の注意点も存在します。本記事では、フィナステリドの効果と副作用、そして一般的にある質問について詳しく解説します。また、同じような作用を持つデュタステリドとの違いについても説明します。フィナステリドをすでに使用している方や、今後使用を検討している方にもわかりやすく解説しま...

デュタステリド（ザガーロ）との違い

デュタステリド（商品名ザガーロ）はフィナステリド同様に5αリダクターゼを阻害し、男性ホルモンのバランスを調整する薬です。5αリダクターゼのI型とⅡ型の両方を阻害することから、フィナステリドよりも強力な効果が期待されます。デュタステリドはフィナステリドと同様の副作用を生じることが知られており、副作用のリスクはフィナステリドより高いと言われています。

フィナステリド（プロペシア）の副作用の確率

フィナステリドの添付文書によると、副作用の確率は0.2mg投与群で1.5%、1mg投与群で6.5%とされています。

具体的には、性機能に関する副作用は0.2mg投与群で1.5%、1mg投与群で2.9%に認められました。主な症状はリビドー減退（性欲低下）1.1%、勃起機能不全0.7%でした。

そのほかの副作用は以下の表の通りです。

注1）市販後において、投与中止後も持続したとの報告がある。
注2）本剤の投与中止後に、精液の質が正常化または改善されたとの報告がある。

副作用の確率の少ないAGA治療は？

フィナステリド（プロペシア）の副作用が心配な方や妊活中の方はその他のAGA治療法を検討しても良いでしょう。

ミノキシジル外用薬は、頭皮に直接塗布することで毛根に作用し、毛髪の成長を促進します。一般的に、副作用は軽度で、頭皮のかゆみや乾燥、軽い発疹が報告されていますが、これらは使用頻度を落とす等で改善することが多いです。特に内服薬と比べて全身への影響が少ないため、安全性が高いとされています。

また、低出力レーザー治療は、レーザー光を頭皮に照射することで毛根の細胞を活性化し、毛髪の成長を促進します。レーザー治療は非侵襲的であり、副作用は頭皮のひりつきや乾燥など軽度です。主な利点としては、痛みや不快感がなく、日常生活に支障をきたすことが少ない点が挙げられます。また、他の治療法と併用することで、相乗効果を期待することも可能です。

両者ともに、フィナステリド（プロペシア）内服薬のような性機能障害やホルモンバランスの乱れといった副作用がないため、比較的安全に利用できる治療法と言えます。ご自身のライフスタイルや治療の目的に応じて、これらの方法を検討する価値があるでしょう。

まとめ

この記事では、AGA治療に関するさまざまな方法と、その副作用について詳しく解説しました。フィナステリド（プロペシア）に関する情報や、デュタステリドとの違い、副作用の確率について触れました。また、副作用のリスクが低い治療法としてミノキシジル外用薬と低出力レーザー治療を紹介しました。これらの情報をもとに、自分に最適なAGA治療法を見つける手助けとなれば幸いです。